【真・女神転生Ⅴ Vengeance】洋ゲー厨が話題作JRPGをクリアした感想【レビュー】

ゲームレビュー

基本情報

タイトル 真・女神転生Ⅴ Vengeance
メタスコア 90
steamのレビュー 圧倒的に好評
開発元 ATLUS
パブリッシャー SEGA
対応ハード プラットフォーム Nintendo Switch、 PlayStation 5、 PlayStation 4、 Xbox One、 Microsoft Windows、 Xbox Series X/S

なぜレビューするのか

JRPGはあまりしないが、今やりたいゲームがあまりないのと、かなり流行っているようだったので買ってみた。

総合評価:

戦略性
シナリオ
世界観
キャラクター
グラフィック
音楽

特徴

もとは真・女神転生Vというゲームがあって、それのDLCに加え新規ストーリー、新規キャラクターを加えた拡張版パックである
以下、レビューとなる。ストーリーの核心部分のネタバレはないが、一部登場悪魔の種類や姿はネタバレしているので注意

女神転生シリーズはこれが初めてなので、備忘録もかねて特徴をまとめる

仲魔

エンカウントした悪魔を会話で説得し、仲魔(仲間)にできる

一般悪魔はもちろん、後述の悪魔合体でボス悪魔も仲魔にできる
素材になる悪魔が覚えていた技は、合体後の悪魔に引き継ぎ可能

悪魔合体

異なる悪魔同士を合体させ、新しい種類の悪魔を誕生させる

素材にした悪魔は、もう一度エンカウントして会話で仲魔にできるほか、お金を払えば再召喚できる

写せ身合体

その仲魔が自力で覚えられない技を習得させるのに使う

悪魔の「写せ身」というアイテムを消費して、ある悪魔のスキルをほかの悪魔に習得させることができる
写せ身はフィールド上の宝箱から手に入れるか、その悪魔をパーティに入れてレベルを上げると貰えることがある
主人公のみ、写せ身合体で他の悪魔の耐性と弱点を移植できる

 

評価点

仲魔集めが楽しい

これが本作の最も楽しいと感じるところだった
悪魔と名がついているが、DOOMやDevil May Cryに出てくるような殺意の権化のような悪魔とはちょっと違う
愛嬌のあるやつとか、頼りになりそうなやつとか、表情豊か
マスコットキャラみたいなやつもいる

もちろん神々しい悪魔や

グロテスクな悪魔もいる

悪魔の裏庭というところで会話することもできる
元ネタとなった神話や伝承についての話が聞けるほか
コミカルな雑談みたいなのもある

主人公が勧誘しようとしているときに、会話に割って入ってこちらが有利になるように
話を進めてくれる悪魔もいたり、クエストで見れる悪魔同士の関係性など、個性豊かで見ていて飽きない

 

ユニークかつどこか親近感の湧く世界観

方や現代の東京、方や悪魔の住みかとなった魔界

この2つの世界がうまいこと組み合わさって、独特の世界観を演出している
いじめ問題とか、両親が不仲だとか、等身大の悩みを抱えた学生たちが
絶大な力を持った天使や悪魔の争いに巻き込まれ、変貌していく様はなかなか説得力と見ごたえがあった

 

奥深いバトル

レベルを上げてのごり押しで勝てるようなものではない(もちろん滅茶苦茶レベルを上げれば不可能ではないが)
属性相性を把握しているくらいではダメ

補助技(バフデバフ)から店売りの消費アイテム(特定の属性を一度無効化)までフル活用してギリギリ勝てるくらいのバランスになっている

敵も味方も、弱点を突くと行動回数が増えるという仕様も面白い。多彩な耐性や技を持った仲魔をそろえる必要が出てきて、本作の魅力である仲魔集めに誘導する設計になっている

便利なオートバトル

レベル上げなど、消化試合の戦闘が多いのでかなり助かる機能である
高速&自動でキャラが技を出してくれる
範囲攻撃優先だったり、弱点がわかっている敵には弱点を突いてくれたり、結構考えられてると思う
ただ、このゲームで特に長く時間を費やすはずの戦闘が、オートで済ませてしまえるのなら
一体何が楽しくてゲームしてるんだろうとときどき虚無になる

賛否両論点

難易度が高め

難易度ノーマルで始めたが、最序盤のスライムに何度も負けるくらいの難易度

クリアしてみればこんなものか…となるが、やってるときは結構大変だった

難易度が高いのはいいのだが、詰まったら何をするかというと

  1. レベル上げ
  2. メンバーや技といったパーティの見直し
  3. アイテムの購入

2,3は本作の高い戦略性を感じられて、意味のある試行錯誤だった

しかしレベル上げについては雑魚戦をオートで回すだけの作業となっている。これについては不満点で詳しく記す

仲魔は使い捨て

特定の悪魔が好きになっても、最後まで使い続けることは難しい

仲魔には「レベルが上がるほど、次のレベルアップに必要な経験値が増大する」という仕様があるようだ
元のレベルから10ほど上がると、頭打ちになって成長が非常に遅くなってしまう
さらに高レベルでアンロックされる悪魔ほど基礎ステータスが高い
主人公の成長についてこれなくなった悪魔は、さっさと合体の素材にしてしまうのがいい

グラフィック

悪魔のグラフィックはいい
海外のAAAタイトルほど美麗ではないが、デザインはいいと感じた

しかしマップのグラフィックは微妙と言わざるおえない

文明が崩壊し、荒廃した東京というと興味をそそるが「黄色い砂漠」「赤い砂漠」「青い砂漠」くらいの違いしか感じない
グラフィックは粗く、コンクリートやガラス片ばかりで小物も少ない

メインストーリーの進行が遅い

本作の序盤のあらすじは、「訳も分からず魔界に飛ばされ、元の世界への帰還を目指す」というものとなっているが、魔界に飛ばされてから、元の世界に帰還するまでにプレイ時間にして10時間くらいかかる

悪魔にさらわれた同級生の妹を助けに、魔界へ向かうという場面でも同じくらいかかる

このときは特に引き伸ばし感がひどく、
ここに学生たちの反応がある → いない
あっちにも反応がある → いない
要請族の集落にいるらしい → いない
こんなのを10時間かけて探すことになる

一方で、現代の東京にいるうちは、サクサクとストーリーが進行する

魔界パートでは非常に中だるみを感じてしまう

不満点

レベル上げ

レベル上げだけでどうにかなるものではない、それはそれとしてレベル上げは必須

レベル上げの手段は以下の通り
・雑魚狩り
・アイテム「福音書」「魔導書」の使用
・触れると1レベル上がる石像に触れる
・クエストのクリア

基本的なレベル上げ手段は雑魚狩りになる。アイテムはクエストの報酬や後述のミタマを倒すことで入手できるが、有料DLCなしでは安定して大量に入手するのは難しい。さらに、上記の仲魔使い捨て仕様のせいで、「後からもっと優秀な奴が出てくるかもしれない」と、アイテムの使用がためらわれる
クエストクリアも終盤ではあまり稼げない

ちなみに、1レベル上がる石像は、必要経験値がいくらであろうと必ず1レベル上がるため、序盤は放置して終盤に必要経験値が増えてから一気に取るのが効率がいい
しかし初見プレイでそんなことに気付けるはずもなく…

ボスのレベルがフィールド雑魚に比べて高すぎる

終盤には、フィールド上の一般悪魔はレベル60かそこらなのに、ボスのレベルは72という状況もあった

特にキツかったのはラスボス含めたラストのボスラッシュ。さすがにそこは温存してた魔導書を大量消費してレベル上げしました

このレベル上げ、実は課金で短縮できる

レベルアップができるアイテムを落とす「ミタマ」という敵を、フィールド上に多数出現させる有料DLCが販売されている

本作は無印「真・女神転生Ⅴ」のDLCをほぼすべて収録しているが、なぜかこのミタマDLCだけは、無印時代からあったのに別売り。なぜなのか?

プレイングをわざと面倒にして、課金を煽っているように見える

定価\9,878というギリギリ一万円に届かない価格設定にしておきながら、ミタマDLCの価格は\385
そう、ミタマDLCを入れると価格が一万円をこえるのである。実に腹立たしい

ちなみに、私のこのゲームのクリア時間は、75時間程
なのだが、レベル上げがなかったら50時間には収まったのではないかと、考えてやまない

 

オートセーブがない

本作は手動セーブのみ

令和の時代にゲームを売っておいて、オートセーブがないとは何を考えているのか

ボス戦エリアに近づくと、「この先に強力な悪魔がいる」などと教えてもらえる
しかし、そんなセリフを発させる技術力があるなら、オートセーブ専用スロットに上書きするくらいのことはできたはずだが

長く続いているシリーズの最新作でもある本作。なにか深い理由があるのかもしれないが、私には理解できなかった

セーブする → 3秒後にセーブしたことを忘れる → また上書きセーブする → プレイ時間の項目が動かない → あ、実はセーブしてたのか
これでプレイ時間1時間は水増しされてるんじゃないか(誇張)

完走した感想

私は創世の女神編、復讐の女神編それぞれ1回ずつクリアし、それぞれ「東京を救うための創生」「すべての理想を叶える創生」のエンディングに達した。
2週目はレベル上げの必要がなかったため、かなりサクサク進んだ
プレイ時間の引き延ばしは感じたが、このような長く続いているJRPGシリーズに触れられたのはいいゲーマー経験だったと思う

2週目クリア直前の主人公 力と耐久を底上げして万能属性で殴る脳筋ビルド

ここまで読んでくれてありがとう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました