先月、humble bundleで購入したTurbo Overkillが非常に面白かったのでレビュー&感想
Turbo OverkillはTrigger Happy Interactive開発
パブリッシャーはApogee Entertainment
リリース日は2023年8月12日
一年近く前の作品だったんですね。
おもしろいところ
スライディングチェーンソー
本作の最大の個性といったらこれでしょう
これの威力が結構高く、弱い敵なら即死。
このゲームの敵はチェーンソーで即死する敵と即死しない敵に分けられる、といってもいいほど
オーグメント(装備品)にスライディングチェーンソーで体力回復とアーマー回復を可能にするものがあり、基本これをONにする
画面を覆いつくさんばかりの雑魚の群れが、回復おやつに早変わり
ちなみにオーグメントによっては両足チェーンソーにもできます(初期は右足)
スライディングで雑魚の群れを切り伏せているときが、最高に「Turbo Overkill」している瞬間、といえるでしょう
「スライディング」という行為自体、普通のFPSではあってもあまり使いません。色々なゲームで持て余してる感があった
- たまに立ち状態で通れない通路が出てきて、思い出したかのようにスライディングするだけ
- 戦闘での使い道がない
対戦FPSの上級者だと頭の位置をずらして回避に使ったりしてそうだけど
そこでこのゲームはスライディングに攻撃(装備によっては+回復)というユニークな使い道を与えた。楽しいアイデアに富んだ一作といえるでしょう。
このゲームのもう一つのいいところは圧倒的にユーザーフレンドリーなデザイン
チェックポイントの間隔が短い
- 1戦闘ごとにチェックポイントが付く感じ
- 「え!? こっからかよ!」と言いたくなる場面はほぼなかった
ショートカットルートが秀逸
- もと来た道をただ戻るだけ、というシーンが少ない。
- 鍵やスイッチが高所にあって、帰り道は飛び降りてショートカット
- 鍵を拾うと、すぐ近くにその鍵で開く扉があり、その先には新しいエリアが
など、とにかく迷いにくい。次の進路を探すのに時間を取られないマップデザインでした。
そもそも移動速度が速いので、探索もあまり苦ではないというのもあります
空中機動性が高い
- DOOM ETERNALの空中機動強化を2倍したものが常時ついてくるような動きができる
落下死にペナルティがない
落下しても
ノーダメージで近くの地上に戻してくれます
難易度選択画面
最低難易度のおりゃぶりはWolfensteinシリーズのリスペクトか
最高難易度のMURDER MACHINEはノーマル相当のREGULAR JOEと比較して
- ダメージ6.66倍
- 敵の弾速1.7倍
- 回復は敵を倒さないと入手不可
- 自販機で弾薬と回復購入不可
- 敵の移動速度UP
という頭のおかしな調整になってる。ダメージ6倍ってなんだよ!
これでもちゃんと攻略可能な難易度になっています。今一章終盤ですが、詰むといったことはなかった
ただ当たり前ですが、威力6倍の弾なんて、かすっただけであの世行きです
難しいことは難しいのですが、それは「敵と撃ち合う」というFPSゲーマーが一番やりたい部分の難易度が高いということで、楽しいやりごたえにつながります。
逆にFPSの本質以外の部分は変に難しくない
- 謎に間隔の長いチェックポイントのせいで、難所の直前の消化試合を漫然と繰り返す
- どこに進めばいいのかわからず、迷いまくって萎える、もしくはわざわざyoutubeのwalkthroughを見に行って
- バトルシーンの合間のアスレチックコースで落下しまくって、次のバトルが始まるころにはHPがボロボロ
というような、雑味の消化に気力を奪われることが少ない。良作だと思います。
サイバーパンクな街並みが美しい
グラフックはローポリですが、どこか懐かしさを感じる近未来都市の描写はよかった
美しい夜景
美しい夜景その2
空飛ぶ車の信号?
青になると車が通る
空中に空いた穴
実はこの部屋は壁が全面モニターになっていて、その壁に穴が開いています
武器紹介
- マグナム
チャージショットありこれが強い
- 誘導弾、(フルチャージすれば)雑魚は即死
- 5発まで同時発射可能
- 一度ロックオンすれば必ず命中する
- 雑魚の群れを隠れながら倒せるのが強い
- Waster(ショットガン)
- サブ射撃で爆発ダメージ+スタンを入れる
- 攻撃が激しい強雑魚にはコレでスタンを入れてUzisで削るという戦法は、序盤から終盤まで使えるテクニック
- Uzis(マシンガン)
- 二丁持ち ⇔ 一丁持ちの切り替え可能
- 一丁持ちでは威力低下と引き換えに精度が上がる
- 一丁持ちが意外に強い。遠距離適性が高く、高難易度では敵の攻撃が痛すぎて、近づきにくいので、これでチマチマ削る
- テレフラッガー(スナイパーライフル)
- 3段階チャージするとダメージが6倍になる。単発火力最強?
- ケンタウロス型、カイト、ミミズ型をワンパンor大ダメージを与えられるのは非常に優秀
- スコープで覗いてチャージショットすると、相手のいる場所にテレポートするという使い方も
- イオンブラスター
空からビームを照射する(でも地下でも屋内でも使える)
- 圧倒的な攻撃力ですべてを破壊する。必殺技です。
- 尋常じゃない自爆ダメージがある。接近してくる敵が多いので意外と使いづらい場面も
- 入手が終盤なのが難点か
賛否両論点
グラがローポリ
- 味があっていいと思うし、2000年代前半のFPS作品を思わせる
- ただ今の感覚だと、会わない人もいそう
steamのレビューには「1つだけちょっと微妙な武器がある」といってる人がいた
このテの苦情を言う人にありがちな、何のこと言ってるのかはっきり書いてないのだが
おそらくプラズマガンのことを言っている
通常撃ちは弾速遅い普通のアサルトライフルといった感じ
オルトファイア(別モード)は
1.当て続けると敵を爆散させる「マイクロウェーブビーム」
2.敵の弾を掴んで投げ返す「プロジェクタイル・グラバー」
どっちも使いません
マイクロウェーブビームとか、リスペクト元のDOOM Eternalにも同じような武器があって、そっちも使い物にならないゴミだったのに、
似たような性能で出して、このゲームでもゴミだなんて、もはや愛すら感じる
本体性能自体はそこまで悪くない。ただし、弾速が遅くて遠距離適性が低いのと、数字キーの「7」という絶妙に押しづらい場所にあるにもかかわらず、Uzisで代用可能な性能をしているというので、結果的にあまり使いませんでした。
わるいところ
日本語がない
英語読めないなりに盛り上がるストーリーではあった。そこまで深く考えるような難しい内容ではなかったと思います。
けど、何言ってるのかわからないシーンが多かったのは残念。
武器制限エリア
特定の武器しか使えなくなるエリアがある。これが気に食わないという声がチラホラ
ただ、使える武器が無限弾になるという仕様もあって、残弾気にせず自由に打てるというのも面白く、個人的には気になりませんでした
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