はじめに
今回はサンセットオーバードライブをレビューしていきます。初出は2014年にXBOX ONEで発売されたものです。
なんでレビューするか? 一年前にバンドルで買って急にやりたくなったからだ!

それ以上の理由なんてないよ! さあレビューだ!
基本情報
タイトル | Sunset Overdrive |
メタスコア | 83 |
steamのレビュー | 非常に好評 |
開発元 | Insomniac Games |
パブリッシャー | Xbox Game Studios |
対応ハード プラットフォーム | Microsoft Windows、 Xbox One |
総合評価:
UI | |
シナリオ | |
世界観 | |
キャラクター | |
グラフィック | |
音楽 | |
熱中度 |
要素
グラインド
本作の目玉要素。
電線や屋上の手すり、ガードレールなどの上を滑走できる。方向転換やぶら下がり・上に乗るという体勢の切り替えも可能。
グラインド中は普通に走る以上の速度で移動でき、戦闘中も有利になる。
ジャンプ
車やパラソル、換気扇など、道路上や建物の屋上にある様々なもので大ジャンプできる。
これで上記の電線などの上に飛んでグラインド移動に移行することができる。
なお、落下ダメージはない。
オープンワールド
本作の舞台となるサンセットシティはオープンワールドマップとなっている。
トラップ
防衛系のミッションで登場する、設置型のトラップ
タレット系や爆音を鳴らす、回転する刃など様々な種類がある
チャレンジ
- 特定の条件を満たしながら戦う戦闘系のチャレンジ
- 指定されたルートを、できるだけ速く通過するレース系のチャレンジ
- 指定時間内に破壊可能オブジェクトをできるだけ多く破壊するチャレンジ
など様々な種類のチャレンジが存在する。
報酬として、お金や服などが手に入る。
収集アイテム
落書きポイントやスニーカー、トイレットペーパーなど、マップ上に様々な種類の収集アイテムがある。
武器とキャラクターを強化するアイテムである「アンプ」の購入に使用できる。
アンプ
武器やキャラクターに装備することで、様々な効果を発揮するアイテム。
- 武器の取得経験値アップ
- 攻撃したときにランダムで凍結などが発生する
- 近接攻撃をしたときに竜巻が発生する
- 戦闘中などにアナウンサーの声が聞こえて「ナイス!」とか言ってくれる
などなど、ゲームを有利にしたり楽しくしてくれる要素である。
評価点
コミカルなストーリー
結構笑える点がある。
身を挺して主人公を庇って死んだ爺が、リスポーン演出でしれっと出てきたときは大爆笑した。DLC2のラスボスも誰かわからないけど、突然実写の人間が出てきて笑ってしまった。
ポップなグラセフといった感じ。
主人公はデッドプールみたいな性格をしている。メタ発言を連発するなどフリーダムな言動が目立つ。が、話の展開によっては突っ込み役に回ることも多い。というか全体的にキャラが濃い登場人物が多い。
いい意味で大味な調整
イベント戦で高所から落下すると、テレポートして元の場所に戻れたりと便利機能がある。
敗北時のリトライはチェックポイントからやり直しではなくリスポーンになる。何度も復活を繰り返すゾンビ戦法が可能。
「練習して上手くなれよ」みたいなことが想定されていないのが逆に好感が持てる。
DLCがむやみに難しくなっているゲームは多いが、本作はそういうことがなく楽しめた。近接特化ロボを近接武器縛りで倒さないといけない場面だけはちょっとどうかと思ったが。
グラインドを絡めた戦闘がダルいと感じることもあったが、一日一時間くらいじわじわ進めてクリアまで行ってしまった
武器の種類が豊富
ショットガンやピストルなどオーソドックスなもの。電撃ビームや酸のスプリンクラーなどSF的なもの。爆発するテディベアや敵を焼く美しい花火を発射するものなど。
武器の選択肢が多く個性的なら、それだけでゲームが楽しくなる。

と、アンノウン9とかいう不自由なクソゲーで学びました。
【Unknown 9: Awakening】ポリコレで大爆死? 悪評は本当か? 定価で買って評価する!【クリアレビュー】
武器にはそれぞれ1~5のレベルがあり、レベルを上げるとアンプが装備可能になったり、装弾数が増加する。
収集品の位置を示したマップをゲーム内で購入できる
こういうのを集める人は、九割九分攻略動画など外部の情報を見て探すことになると思われる。これをゲーム内で完結するようにしてくれるのは便利で助かる。
アンプというアイテム購入に使うものだからというのもありそう。
どこにあるか分かっているとついつい集めたくなってしまう。
気になった点
本作は独自要素であるグラインドを使わせようという意図が随所に感じられるバランス調整となっている。が、その誘導がうっとうしく感じてしまう場面がたまにある。
敵の攻撃力が高い
特にポッパー。
自爆系の敵にしては常識外れの速度と硬さを誇る。ものすごい数出現することも多い。
グラインドの問題点
基本的に地上で戦うと敵に囲まれてあっという間に負ける。
電線に乗るなど、高所で戦うのが安定する。しかし、オープンワールド内で
- 電線を探す
- その場所に行けるジャンプ台を探す
- 電線に飛び乗る
- 攻撃
という工程を毎回踏まないといけないのはやや面倒。
特に敵を見つけたらすぐ撃っていい普通のTPSにやり慣れてるとそう感じる。
グラインド中にガードレールの切れ目があった場合には落ちてしまうこともあり、そういう場所はジャンプしないといけないなど、操作が忙しなくなりがち。
そもそもTPSと移動システムが噛み合っていないと感じる場面も多い。
TPSでは敵の方を見て(狙って)戦うのがセオリーだが、本作の移動システムは電線を探す、ジャンプ台を探すなどで敵から視線を外さなければならない。そうなるとよそ見をしている間に敵が大量に集まってきて負けてしまったり、視界の外から攻撃されたりとグダグダになってしまいがちである。
おまけに進路上に酸を飛ばしてくる敵や氷塊を設置してくる敵など、グラインド中にこちらを落とそうとしてくるような敵が多数出現する。高所に追いやるようなデザインになっているうえに、油断しているとすぐ振り落とされてしまう。
不満点
ムービーがスキップできない
チャレンジの開始時やボス戦のリスポーン時、何度もスキップ不可のムービーが流される。
本編の難易度が低いので、あまりやり直しにならないのが救いか。
チャレンジを「途中でやめる」がない
ガチる気ないから別にいいです。
破損セーブデータが生成される
消すとゲームが落ちる。再起動するとまた出来ている。
よくわからないので放置してた。
あまり困りはしないが、セーブスロットが一つ減るという問題はある。明らかにバグだし。
まとめ

面白かった。
このスタジオはのちにスパイダーマンのゲームを作ることになる。本作同様に空中を高速移動できることが特徴の作品ですね。
ぶっちゃけ移動はあっちのほうが楽しいです。
この会社がスパイダーマンのゲームを作ることになった経緯は知りませんが、決めた人はいいセンスしてますよ。

最後まで読んでくれてありがとう!
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